「南天(ナンテン)」は、メギ科ナンテン属の1属1種の常緑低木です。
原産は中国で、本州の茨城県以西 及び四国、九州に分布しています。
名前は漢名の「南天燭(なんてんしょく)」や「南天竹」に由来し、日本では略して「ナンテン(南天)」と
呼ばれるようになったそうです。別名で「ナツデン」「ナルテン」などと呼ばれています。
樹高は1.0~3.0mで、高いものは5.0mほどになり、樹皮は褐色の株立ちで育つ美しい樹形に育ちます。
葉は長さ3.0~6.0㎝、幅2.0㎝程の菱形の互生で、小葉は先端が尖り、表面は光沢のある濃緑色になります。
開花期は初夏(5~6月頃)で、6弁の白い花をたくさんつけます。果期は晩秋から初冬(11~12月頃)で、
赤色や赤朱色の小球形の果実です。
漢方では、果実を乾燥させたもの(南天実:なんてんじつ)を咳止め剤(鎮咳剤)として利用されています。
「南天(ナンテン)」は読み方が「難転(難を転ずる)」と同音から、江戸時代より縁起の良い木とされ、
火災除けや魔除けのために玄関先、トイレ付近、鬼門の方角に植樹します。
他に安産祈願や盆栽、正月飾り にも使われています。
水はけが良く肥沃な土で、午前中の光が当たるような半日陰の場所に植樹するとよく育つと言われています。
庭木は基本的に水やりは必要ありませんが、夏季に乾燥が続くようであれば水を与えててください。
また、鉢植えも土が乾いたら十分に水を与えてください。
なお、庭植えは根が浅く、風の影響で倒れやすい ので注意が必要です。
<南天の品種>
「錦糸南天(キンシナンテン)」・・・葉が糸のように細く、樹高も低いのが特徴。
「藤南天(フジナンテン)」・・・果実は黄色で、熟すと薄紫色になる。
「白南天(シロナンテン)」・・・果実は熟しても赤くならず、紅葉もしない品種。







